障がいのある人や高齢の方にやさしいホームページの制作
写真は視覚に障がいのある人がコンピュータでインターネットのホームページを閲覧しているところです。もっとも画面に表示されている様子を見ることはできないので、コンピュータに接続されているピンディスプレイ(画面に表示されている文字が点字に変換されて、指先でその文字情報を点字で読んでいます。)
このような方法で文字情報を視覚に障がいのある人は読むことができますが、画像(写真やイラスト等)を直接読むことはできません。しかし、本来ホームページ上に画像を表示させるときには、その画像を表示させる場所に、視覚に障がいがある人にも写真の内容がわかるように写真の内容の代替となる文字情報を記述することになっています。
しかし、この文字情報を掲載しないで画像をのみを掲載されているところが多いのが現状です。また、見出しや表などで見栄えをよくするために、単語をスペースで区切って表記されていることがよくあります。
「タイトル」と本来書くべきところを「タ イ ト ル」としているような場合です。こうした表記も点字で情報を読んでいる人や音声で画面の情報を聞いている人にとっては何かがわからなくなってしまいます。
こうした点字や音声でホームページの情報を読んでいる方がいることをまだ知らない人が多いですね。
また、身体に障がいのある方の中にはマウスを上手にそうさできないかたがいます。おおざっぱには使えても細かい操作は苦手な方がいます。中には手を切断してしまったために、足の指でマウスやキーボードを操作される方がいらっしゃいます。そうした方がいらっしゃることを考えるとホームページを制作するためにはいろいろな配慮が必要です。
そうした配慮をするための基準が必要です。特に、自治体などの行政機関は、誰もが情報にアクセスできることが重要です。情報公開の原則がありますし、情報を入手することは人間にとって大事な「人権」の一つだからです。
国(総務省)はこうしたことを背景に、誰もがホームページにアクセスできるように、特に国の公的機関や都道府県・市町村などの自治体のホームページが障がいがあるためにアクセスできないようでは問題があるとして、日本工業規格(JIS)において、「高齢者,障がいのある人々及び一時的な障がいのある人々が,情報処理装置,電気通信機器,事務機械などの情報通信機器,ソフトウェア及び様々な情報通信技術によって実現されるサービスを利用するときの情報アクセシビリティを確保し,向上させるため,ハードウェア,その使用方法としてのソフトウェア及びサービスに関して,企画・開発・設計するときの指針として基本的に配慮すべき事項について規定。」した規格が制定されましたが、これに準じたホームページにするように通達を出しました。
しかし、現状ではこの通達に即したホームページになっているとそうなっていない現実があります。
こうした動向をアライドブレインズ社が先日「自治体ウェブサイトの改正JIS規格対応、多くの団体で問題あり」とした調査結果を公表しました。
僕はこうした障がいのある人や高齢の方が見やすい・使いやすいホームページの制作を意識的に行ってきました。僕は過去に視覚に障がいのある子どもyたちの教育の場である盲学校(現在は特別支援学校)の教員として長く、障がいのある子どもたちにパソコンを教えたり、ホームページの制作を行ってきました。また、様々な障がいのある方のパソコン利活用をすすめるためのボランティア活動も行ってきました。
そうした経験を活かして、僕のやっているSOHO企業の「ITサポート@オホーツク」は障がいのある方や高齢の方が見やすい・使いやすいホームページの制作を追求するとともに、北海道内の自治体等のホームページがこうした方々に使いやすいものになるようにサポート事業を進めていく所存です。
これまでにITサポート@オホーツクでホームページの作成をサポートさせていただいた小中学校のホームページはこうしたJIS規格に対応したサイトにさせていただいています。また、ITサポート@オホーツクで手がけさせていただいたお客様のサイトもJIS規格に対応したサイトになっています。
ITサポート@オホーツクでは、ITサポート@オホーツクのホームページに「障がいのある人や高齢の方にやさしいホームページ 制作・企画・検証・各種サポート」というページをリニューアルしました。ぜひご一読いただければと思います。
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