盲学校教員時代の経験をオホーツクの小学校の先生方にお話に行きました!

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 今日はオホーツクの小学校の先生方に呼んでいただき、勉強会の講師役をさせていただきました。

 写真は盲学校に勤務していたときに撮影した僕の授業中の様子です。生徒は南の島の珊瑚を持ちながら、地図を見ています(さわっている)、地図は情報を単純化した立体地図です。特殊な用紙に図などをコピーし、特別な装置を通すと黒く書いたところが盛り上がり、立体化されるものがあります。それで日本地図を生徒に見てもらい学習しているところです。

 ある小学校で来年から視覚に障がいのあるお子さんが入学されるそうです。その小学校ではそれまで視覚に障がいのあるお子さんが入学された経験がないそうで、視覚に障がいのあるお子さんの指導体験をはなせる方がいないかという相談がある相談機関にあり、その相談機関より僕に盲学校での教育の経験を話にいってくれないかというご依頼があり、そのご依頼を受けさせていただいたのが今日の勉強会への講師役となった次第です。

 お話ししたことは、
 
「視覚に障がいがあるというのはどういう障がいなのか?」
「視覚に障がいのある子どもが障がいを乗り越えるために身につけていきたい力にどのようなものがあるか?」
「学校生活の中で視覚に障がいのある子どもをサポートすることのありかた」

 が主な内容です。先生方はとても熱心に話を聞いてくださる一方で、たくさんのご質問をいただきました。その一方で今日お話ししたことは単に視覚に障がいのある子どもたちだけに限定される話ではなく、ごく普通?に通っている子どもたちにとっても当てはまる話だったという感想をいただきました。

 盲学校(今は視覚特別支援学校)では、たしかに特別に支援している教育の内容や方法はありますが、それらの根底にあるものは障がいがある、なしとは関係のないことです。子どもたちの健やかな成長を期待し、そのために必要なことは何か・・・という点は普遍性のあることなのだということを改めて痛感した次第です。

 今は教育の現場からは遠ざかっていますが、遠ざかっているからこそ、役に立つ話ができるという点もあるのではないかという気がしています。

 笑顔でうなづきながら、そして質問されるときは鋭い視点で話をしてくださった先生方の姿勢にとtめおうたれるところがありました。娘たちを育ててくださった小中学校の先生方とも共通し、オホーツクの先生方の質の高さを感じました。

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